働き方改革の詩

働き方改革は、思想の問題。 働き方改革の根っこにある思想は、解放。 組織からの解放。 決まりからの解放。 しきたりからの解放。 存在場所からの解放。 権力からの、時間からの、労働という懲罰からの解放。 一様ではなくバラバラに 適合せずに不適合 秩序…

「台風」の文章化

うれしいはずの3連休初日の今日、関東には過去最強クラスといわれる台風19号が上陸するという。15時時点では、台風19号「HAGIBIS(ハギビス)」は静岡県下田市の南西を北上しており、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルとのこと。 す…

ほのぼのとした不倫・青春映画

「人のセックスを笑うな」 2008年公開/137分/日本 永作博美演じるユリは、美術学校の講師。その美術学校に通う19歳のみるめ(松山ケンイチ)は、自由奔放な20歳年上のユリに恋し、ふたりは自然と関係を持つようになってゆく。 ふたりはユリのアトリエで恋人…

「死ぬのはガンに限る」らしい⁉

『大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ』 著:中村仁一 著者は、特別養護老人ホームに勤める医師。 最後まで点滴注射も酸素吸入も一切しない「自然死」を数百例見てきたという。 その著者は、 「死」という営みは本来、穏やかで安らかだっ…

あめあがりにあるくのがすき

「影裏」沼田真佑 2017年第157回芥川賞(単行本94ページ)

日常生活の中で見聞きするどういう種類のものごとであれ、何か大きなものの崩壊に限り、陶酔しがちな傾向を持つ日浅。そういうものごとに対し、共感ではなく感銘をする、そんな神経をもつ日浅。 東京にある医療用の医薬を取り扱う親会社から岩手の子会社に異…

東京の夏。不快指数は世界トップレベル

生乾きのにおい、ベタベタ密着の朝の満員電車、節電どころか、エアコンつけなきゃねむれない夜..... 「不快指数」についてしらべたくなるほどに、今年も東京の夏は、不快きわまりない蒸し暑さだった。 太平洋高気圧の影響で大量の熱と湿度がもたらされる日本…

「むらさきのスカートの女」今村夏子 2019年第161回芥川賞(単行本 160ページ)

うちの近所に「むらさきのスカートの女」と呼ばれている人がいる。 という一文からはじまるこの小説。その後”むらさきのスカートの女”というフレーズは作品中に何回出てくることだろう。 最初の1ページだけでも4回出てくる。 近所のぼろアパートに一人暮らし…

スマホと禁煙の関係

多田道太郎著「しぐさの日本文化」で、レストランで料理の出る間などにむやみにタバコを吸うのは日本人の癖だと書かれていた。 そのしぐさは、対人緊張をさける日本人の「はにかみ」の表れだという。 このタバコの話を読んでいて、僕はふと、手元のスマホに…

「送り火」高橋弘希 2018年第159回 芥川賞(単行本120ページ)

日本では、非情な暴力を目の当たりにし、後の記憶に残り続けるほど心にショックを受けるような経験を、中学校時代までにする人も少なくないのではないかと思います。 ランドセルを降ろし、学生服を身にまとう頃にはもう、大人とかわらない質の暴力に遭遇して…

"一本締め"とか"三本締め"、この時代、嫌じゃないですか?

「それではお手を拝借~、よ~おっ」 サラリーマンならお馴染みの飲み会の席での"締め"。 3本締めはこうとか、1本締めと1丁締めの違いは何かとか、、、 なんだか古くないですか?わざわざみんなで起立して面倒だし。寝てる人いるし。 「よ~おっ」って…

湯を沸かすほどの熱い愛(映画)

涙 ★★★★ 母性愛 ★★★★ 悲しんでる姿でも苦しんでる姿でもなく、ただ必死になっている姿を見せられたとき、人は感動をおぼえるんだということを改めて感じさせられた映画でした。 末期がんを宣告された母親役の宮沢りえさんの演技は、視聴者だけでなく、共演者…

四大欲求

誰もが観客(受信者)としてだけではなく、プレーヤー(発信者)にもなった時代。 情報の出し入れをすることは、食事と排泄をくりかえすのと同じように、日常の習慣となった。 あらゆる情報がたくさんはいってきてしまう現代では、そうやって、断片的に脳に…