ほのぼのとした不倫・青春映画

人のセックスを笑うな

2008年公開/137分/日本

 

永作博美演じるユリは、美術学校の講師。その美術学校に通う19歳のみるめ(松山ケンイチ)は、自由奔放な20歳年上のユリに恋し、ふたりは自然と関係を持つようになってゆく。

ふたりはユリのアトリエで恋人の時間を過ごす日々を送るが、ある時みるめがユリの自宅を訪れてみると、そこには「猪熊さん」とユリが呼ぶ、夫の存在があった。

それでもユリはまったく自然な様子でふるまう。

みるめの方は、葛藤で苦しんでゆく。

携帯電話に出たら会いたくなってしまうと思い、電話を改造して出れないようにしてみたり、授業にも何にもまったく身が入らず、家で寝こんだり、プラプラとただ目的もなくあるいたり、酔いつぶれたり.....(失恋や片思いでくるしんだ経験のある人ならだれでもわかると思う)

ユリが自分の人生のすべてになっているみるめをよそに、ユリは自分の人生の中を自由奔放に生きていて、やがて猪熊さんとインドへ旅行に行ってしまう。

自転車をこぎながら、この映画の挿入歌でもある「ANGEL」を口ずさむ姿。

学校や自宅で、タバコをふかす姿。

ユリの姿は、どんなことをしていたって自由でマイペースにうつる。

ユリに翻弄されるみるめに片思いをする同級生のえんちゃん(蒼井 優)も、みるめと同じようにモヤモヤした日々を送る。

松山ケンイチはあるインタビューで、撮影中は本当に恋をしているようだったと答えている。

 

人のセックスを笑うな」という一見過激なタイトルとは正反対にほのぼのとした雰囲気が漂う映画。