スマホと禁煙の関係

多田道太郎著「しぐさの日本文化」で、レストランで料理の出る間などにむやみにタバコを吸うのは日本人の癖だと書かれていた。

そのしぐさは、対人緊張をさける日本人の「はにかみ」の表れだという。

 

このタバコの話を読んでいて、僕はふと、手元のスマホに目をやった。

 

スマホとタバコには共通点がいくつかあるように思う。

・片手で気軽に扱える

・いつもポケットに携帯している

・時間をつぶせる

・気分転換

・手持無沙汰の解消

・場が持たないときとか、気まずい「間」をごまかすことができる

 など。

共通点があるということは代用になる、と考えると、スマホにはひそかに禁煙という機能も備わっているのではないだろうか。スマホの功罪の「功」の部分として。

 

気分転換にもなり、気まずい「間」をごまかすことができ、手持ち無沙汰をふせぐこともできるスマホを所持していれば、レストランで料理の出る間などにタバコだけに頼らなくてもよくなるはずで、じっさい、知らぬ間にスマホの影響でタバコを吸う本数が減っている人もいるんじゃないだろうか。

 

タバコを吸いながらスマホをいじる人ももちろんいるけれど。